短い話(short novel)や日記、作品についての話などを載せていきます。
星くずの渦
一次選考通過!
2007-07-28-Sat  CATEGORY: 未分類
就活、なかなか難儀してます。
久方ぶりに一次選考通過しました!
いや、今まで受けてたとこはデザイン関係ばっかりでハードル高すぎだったんですが;
ここらで一つちょっと就活方針の方向転換をして、ともかく少しでも興味を持った会社(本命の系統の職業でなくても)を受けるかと。
グッドウィルエンジニアリングという会社。
派遣業の会社なんですが。
悪かないですかね。
とにかく内定を!ということで、ちょっと興味を持った程度ではありますが、説明会後に開かれた一次選考を受けてきました。
数学が思ったより答えられなかったので、受からないかと思っていたのですが。
思いがけず二次選考への切符を貰いまして。
もしこれに受かれば、最終選考です。
精神的に落ち着かないここ数ヶ月、いい加減内定取りたいもんです。
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最初から見たかった(T0T)
2007-07-22-Sun  CATEGORY: 未分類
土曜日、『時をかける少女』を、むちゃくちゃ途中から見ました。
やってると知らなくて、その間、テレビをつけたときにたまたまチャンネルの合ってた『受験の神様』を見てました。
あれはあれで悪くなかったけど、放映されると知ってたら、『時をかける少女』の方を見たのに!
どんなエンディングを迎えるのかとハラハラしてたら、はっきりとではないけど希望の残る終わり方をしていて、ああ、これで皆幸せに慣れたらいいなと思えました。
ストーリー展開も結構面白かった。
DVDをお財布に余裕が出来た時にでも手に入れようと思います。
次は最初から見るぞ。
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ちびっ子たちからの挨拶
2007-07-19-Thu  CATEGORY: 未分類
今日合同説明会に行く途中で小学生のちびっ子たちとすれ違いました。
もうそろそろ夏休みですもんね♪

で、「あー、もう学校終わったんだなー」とか思いながらそのまま歩いていこうとしたら、「こんにちは」って聞こえたので、慌てて「こんにちは」って返しました。
で、そのちょっと後ろの方を歩いてた子も「こんにちは」って言ってくれたので、もう一回「こんにちは」って返しました。

ほのぼのというか、ちょこっと幸せを感じました。
こういうの、まだあるんだなあって。
近年は小学生にしろ中学生にしろ、今の子どもたちに関してあまりいい噂を聞きませんし…。
教育に携わる講義を取ったりニュースを聞いていたりすると、今の子どもたち(大学生も何もないわけではないですが、一応小・中・高校生ということで;)の状態はあまりいいものではない場合が多いように思ってしまいそうですが、そんなことはないんだと思わされます。

家庭の有様、教育現場における教師の対応等、子どもたちに関して様々言われていますが、案外、ほんのちょっとした、こんなことなのかもしれないな、なんてことを思いました。
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ドキュメント・余命1ヶ月の命
2007-07-19-Thu  CATEGORY: 未分類
ながしまちえさん(途中から見たので、漢字が不明)の闘病生活を写したドキュメント番組でした。
撮影するカメラマンやインタビュアーは勿論1ヶ月と宣告された余命を知っています。
見ながら、こういう取材をする人たちは何を思いながら取材をするのだろうと思いました。
「元気になったら何がしたい?」
「退院したら何がしたい?」
そういう奇跡が起きない限り望み薄な未来を、余命の話を家族から聞いていながら尋ねる。
何を思いながら取材をするのでしょうか。
取材をOKされてはじめて成立する撮影ですから、興味半分だとか、そういった考え方をする人間ではないと思います。
取材しながら、やっぱり辛いんじゃないでしょうか。
どんなことを思いながら仕事をしてるんだろうと思いました。
ドキュメント番組は数多くありますが、闘病や死をとらえる番組ではよくそういうことを思います。

ちえさんが言っていた言葉で印象に残ったのは、「生きてるって凄い奇跡だね」という内容の言葉。
それと、恋人の「毎日何してる?」という質問に対しての「生きてる」という返事。
生きてるだけで、それが奇跡だと。
例えばこの世に産まれてきたこと、何か凄い出来事が起こったりした時。
そういうことを奇跡だとはよく言うし、聞きますが、生きてることが奇跡だということはあまりないような気がします。
こうして毎日が続くことも奇跡だと普通あまり意識せずに生きてる。

そういうことを意識することなく生活していられることは幸せなことなのかもしれません。
逝くときに後悔しないよう、毎日色んなことを精一杯やっていかないとな、なんてことを思いました。
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SS『君の望み』
2007-07-17-Tue  CATEGORY: SS
本を積み。
積んだものを崩して。
また積む。

かなりの間、ずっとこの作業を続けている。

崩して。
積んで。
また崩す。

初めてではないのだろう。
対象となっている文庫本は表紙も中身もボロボロだ。

積んで。
崩して、積んで。

夏目漱石
赤川次郎
川端康成

カバーは取れ、表紙はクシャクシャ。
中身も折れ曲がった、既に本来の役割を果たすには厳しい状態のもの。


崩す。
積む。

崩す。

記された著者名は対象年齢のかなり上向けのもの。
何度も何度も繰り返す。
飽きることなく。

積み、崩し。
積み、崩し。

じーっと見てるだけなのも暇なので、とりあえず手伝う。
とにかく積みたいらしいから、彼の抱えられる程度の本をまとめて、手渡す。


積む。
積む。

崩す。



積む。
積む。

崩す。



飽きずにやっているのに、楽しそうに笑っているわけではなく。


しかし、彼はこれを繰り返す。

何がしたいのだろう。






積む。

積む。

積む。

崩す。





積む。

積む。

積む。

積む。


崩す。





積む。

積む。

積む。

積む。

積む。





ゆがむ。

……崩す。


































ゆがむ?























ふいに、分かった。





















彼は



片付けたいのだ。




















両親がやっているように、綺麗に。






































積んで。

何回も積んで。
































散らばっていた本を、まっすぐ。

綺麗に。
























































「やったねー!できたねー!」




























































やっと、彼が笑った。






























ssミクシーサルベージ。

先輩の手伝いでちょっとだけベビーシッターしたときの経験談から。
嬉しかったんですよ。
分かったことも、それで嬉しそうに笑ってくれたのも。
またこういう機会があるのか分かりませんが。
恋愛以外のものも書いていきたい。


架空のもの、というのは、私にとって、長編向き。
ssは、逆にかなり日常に沿ってる気がします。
詩に近い感じで捕らえてるせいでしょうか。
載せてるものは全て、私本人の見たもの、聞いたもの、体験したものが元になってます。
その一部を一つの物語に。
伝えたいことを濃縮するので、勉強になるし、書きたいことを書くまでの繋ぎが最低限に出来るので、すごく楽しいです。
長いなら長いなりの題材があるので、それはそれで楽しいんですけどね。

次はどんなのにしようかなあ。
日記になるか、またサルベージか、新作か。
うーん、SS更新する気になった時に、雨が降ってたら、ミクシーにも載せてない新作SS載せるかも。
雨が題材なので。
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DVD大量レンタル
2007-07-11-Wed  CATEGORY: 未分類
全部で6本ほどDVDを借りてきました。英語の勉強(聞き取り練習)も兼ねてるので、6本の中から1本を選んで2,3回は見ようと思い、3日程で一気に見ました。

「めぐり逢えたら」
婚約したばかりの女性と妻を亡くした男の出会いの物語。 憧れるラブ・ストーリーの王道的なものと、現実の男と女のあり方とを併せ持つ作品かなと思います。 山あり谷ありという感じではないけど、結構面白かったかな。

「ATLANTIS」
これは以前一度見てます。主人公のマイロがまっすぐで好きだな。自然に自分の生き方を貫けるのは凄いことだと思います。 ディズニーの作品はここ数年少し雰囲気が変わっているので、気に入っているものもそうでないものもありますが、これは結構好き。けど、ちょっと「トレジャー・プラネット」(ディズニー)と被るかな(笑) あれはあれで好きだけど。

「風の谷のナウシカ」
これは昔から変わらず好きな作品。久しぶりに見たくて、借りてきました。原作について聞きかじりましたが、クシャナはいわゆる悪者というのではないんですね。 故国の中で、抱えるものがある。「あれを本国の馬鹿共のおもちゃにしろというのか」の言葉が、以前と違って聞こえました。 ナウシカにしろ、クシャナにしろ原作ではもっとずっと醜いものも持っていて、複雑な状況下にあるみたいで、興味はありつつも原作を読むのは少し怖いです。 いつか、気が向いたら読んでみるつもりです。

「ハリー・ポッター」
実は中国で買った字幕なしのDVDを持ってます。 いまいち良く分かってなかった部分を、ようやく把握しました。映像・音声が飛び飛びの所があったのは不満ですが、理解するに至ったから、まあよし。小説の方は持ってるけど、結局今のところ読んでません。 ナウシカ同様、その内その気になったら読みます。 今は20日全国ロードショー放映らしい、フェニックス騎士団(だったっけ?)を楽しみにしてます。

「劇場版 最遊記」
ここのところはまり気味の漫画が原作。 劇場版の「ありえないことが起こる」というキャッチコピーが気になって、これだけは借りてきてみました。 不思議な作品なんですよね。 終わったー!って言う一種の達成感にはかけるし、話にしろ、登場人物の台詞回しにしろ、どこか肩透かしを食らってる感があって、本来苦手なタイプの作品なんですが。 今になって読み返してみたら酷く個性的なキャラに惹かれるようになりました。やせ我慢してるような、でも間違いなく本心からの言葉のような全員そんなキャラ。心の中でどれだけ思うことがあっても、そうありたい自分を貫き通してるってやつなんですかね? はっきりどうこう描かれているわけではないので、解釈は人それぞれ、という感じです。 借りてきた劇場版もやっぱりそんな感じだったかな。でも、TV版より原作に近い気はしました。

最後に「9.11」
やっぱり9.11は衝撃的…というか、思った以上に生々しかったですね。 でもWTCが崩壊していく様などははっきりと記録されていましたが、例えば被害者の方々の怪我の様子など、そういったものが移されていたわけではありません。そういったものは全て生き残った消防士の方々の口で語られるもののみで収録されていました。 そういうわけで、初めの方はそこまでインパクトもないように思っていましたが、見ていくにつれ、彼らにとってその場がまさに地獄(実際HELLという単語が何度も出ていた)だったのだと感じるようになりました。 9.11のあった日、家族をハイジャック機内でなくした遺族にとっても、ハイジャック機内にいた乗客にとっても間違いなく地獄だったのでしょうが、激突した現場にいた全ての人にとってもそこは地獄で、彼らにとってあの時に失われたWTCの建物の崩壊は衝撃だったのだと、進む映像を見ながら思いました。 やはり再現映像と生の映像・生の声に敵うものはないのだと思います。 衝撃的映像、印象に残る言葉。 創作でのそれが強い瞬発力を持ってインプレッションを与えるものだとしたら、特別衝撃的な表現ではなかったとしても生の映像・言葉たちは力強く、じわりと訴えてくる力を持っているように思いました。

他の作品も勿論十分楽しんで見れる作品でしたが、全作品を見終わってみて、感想を書くとなると、9.11のことが出てきます。 でも、原爆資料館だとか、そういった過去の事実というのは知っておくべきものではあるものの、やはりそう何度も見るのは避けたいですね。 とりあえずこの後は返却日まで、他の作品を見ます。

我ながら長いな(苦笑) 6本分ってことで許しといてください(^−^;
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SS『星たちの内緒話』
2007-07-07-Sat  CATEGORY: SS
星たちがささやく。
「もうすぐあの二人が来るよ」と。





「ごめん、遅くなった。」

「ううん、そんなに待ってないから。」

そうして二人は歩き出す。
今日だけは、両河岸は行来可能だ。
そこかしこに久方ぶりの再会を喜ぶ恋人たちが見受けられる。
いつもは夜遅くまで賑わう場所も、この夜だけは恋人たちだけのための場所になる。
もうしばらくしたら、彼らも思い思いの場所へと散っていくだろう。
男は1年ぶりのぬくもりを抱きしめながら、

「なんだか、悪いことしたよなあ。」

「何が?」

「いや、俺たちは自業自得だけど。他のやつらまで……。」

「ああ…、そうね…。川を隔てて、会えなくなったのは私たちだけじゃなかった。」

女が少し悲しげに、申し訳なさげにうつむく。

「まあ、決まった日にしか会えないのは俺たちだけだけど。」

「……船屋の人たちには指名手配犯みたいに扱われてるものね、私たち。」

「まあ、間違ってはないけど。仕方ないよなあ、こればっかりは。」

「そうね。ところで。」

男の腕の中、抱き合ったままだった女が少し身を離して男を見上げた。

「ん?」

「どうして遅くなったの?いつも時間前に河岸に来てるのに。」

「ああ、いや…。」

男は苦笑して懐をさぐり、笛を取り出した。

「これを持って来ようと、来る途中急に思いついて。取りに帰ってたから。」

「笛を?」

「去年、この日が近づいた頃、吹いた笛の音に重なるように君の琴が聞こえた気がして…。それを、不意に思い出したから。」

「……。」

「ごめんな。」

頬をなでながら謝る。それに、女はゆるく首を振って、

「去年、私も琴の音に重なるあなたの笛の音を聞いたわ。」

頬に当てられた手に自分の手を重ね、そのまま強く握る。

「……この身はいつでもあなたに会いにいけるわけじゃないから。音だけでも、この気持ちだけでもあなたに届けばいいと……。」

男は少しだけ驚きに目を瞠った。

「そうか。」

そして、解けた腕を再び女の身体に回して、柔らかに力を込めて抱きしめた。



河岸にいた恋人たちの姿が、まばらになり始めている。
自分たちの家へ帰っていく者たちと、ここに残る者たちと。
そろそろ、時間だ。

「お二人さん、今年はどうするね?」

岸に船を止め、馴染みのおじさんが声をかけてきた。

「ああ、おじさん。今年もよろしくお願いします。」

「そうかい。じゃあ、ほら、乗った乗った。」

男が先に乗り、女の手を取って揺れる船に乗るのを手伝う。

「あんたらのお陰で、わしらは毎年商売繁盛だ。」

「ははは。たまには恨まれますがね。」

「恋人たちにゃあ、この川は邪魔以外の何者でもないからなあ。無理もなかろうよ。まあしかし、娯楽にもなってるからね。そう本気でもないんだろう?」

「ええ、忙しい時に、彼女の顔も見れないと睨まれるくらいです。」

おじさんがはははと豪快に笑い、

「さて、じゃあ行くかね。」

「はい。」

ゆっくりと船が動き出す。
今夜は祭り。
星々の川をゆるりと下り。
のんびりと歩いて家へと帰る。

今夜だけが逢瀬の彼らは別々に戻るが、それでも煌く光はやはり美しい。





「来た。」
「来たね。」
「今年も来たね。」
「嬉しそう。」
「良かった。」
「だけど今年も下界は雨だ。」
「昨日たくさん降ったものね。」
「だけど会ってほしいし。」
「天上だけで溜めておいたらこの川は渡れない。」
「仕方ないよね。」
「下界の皆には悪いけど。」

そう、こそこそと星たちが話していたのは内緒。







今年の七夕にちなんだ新作SS。
アップできてよかった。
微妙に前のと繋がってますが、特に続きというつもりはないんですよ;
単体で読んでも分かるようになってる、はず。
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SS『天上の逢瀬』〜七夕に寄せて〜
2007-07-06-Fri  CATEGORY: SS
「ああ、雨だよー。今日は織姫と彦星、会えないんだね…。」

「天の川が洪水起こすから、川を渡れないもんね。」

「や、会えずに悲しむ二人を哀れんで、かささぎが橋を渡したとも言うよ。」

「橋の上での逢瀬?それもロマンチックだなあ。」

「や、でもさあ、下は轟々と音のする川だよ。いまいちロマンチックにはかけるんじゃ…。」

「しかも、洪水起こしてるなら濁流だよね。確かにロマンチックっていうのはちょっと厳しいかも。」

「だいたい、七夕の夜に晴れてたことって少ないよね。」

「梅雨真っ只中だもんねえ。」

「じゃあ、一年に一回といいながら、実際には一年に一回さえ会えてないってこと?」

「そういうことになるね。」

「いや、今の暦じゃ7月7日は日本ではちょうど梅雨の時期になるけどさ、陰暦じゃ8月でしょ?」

「ああ、そっか、それなら会えるかもしれないよね。」

「どっちにしても年に一回しか好きな人に会えないのは辛いよね。」

「うん、だから一年に一回会うことを許された日くらい、雨とかでつぶれないでほしいよね。」

「じゃあ、陰暦の方を信じとく、とか?」

「うーん、でも、私たちは現行の太陽暦で動いてるし…。やっぱ自分たちに馴染んだ方の日にちで晴れててくれた方が何かこう、落ち着きがあるというか。」

「うん、素直に会えたんだなって信じられるよね。」

「どっちが本当に会う日なのかわかんないもんねえ。」

「そうそう。」

「うん…、ああ、そうだ。」

「?」

「何?」

「この雨はさ、天の川の水が降ってきてるんだよ、きっと。」

「洪水起こした分が?」

「そうそう。だから、きっと会えてるよ。かささぎに渡してもらわなくても、自分たちの力で。」

「………それって、素直に喜べなくない?」

「天の恋人たちが会えるのはいいことだけど、ねえ。」




「「私たちが!今まさに!難儀してるんだよ!」」




「あー、はは、うん、まあ…。降る予定なかったから、ねえ。」

「天の川が氾濫起こしたからって、その分をこっちに寄こされたら迷惑なの!自分たちが良ければそれでいいのか織姫彦星!」

「いや、それ織姫たちのせいじゃないし…。」

「文句あるの?」

「イエ、ナイデス……。」

「よろしい。」





「……でもさ、まあ、いいじゃない。土砂降りでもないし。」

「そういう問題じゃない!」

「うん、けどさあ、ほら。」

「なによ。」

「結構、綺麗じゃない?光に反射して、キラキラして。」

「……悪くはないけどさ。帰れないじゃん。」

「にわか雨だよ、きっと。大丈夫だって。」



「……その無駄に自信に満ちた断定はどこから来るのよ……。」








ああ、星が降ってくるよ。
七夕の。
雨の夜。
天の川が洪水起こして降ってきた。










七夕に寄せて、ラスト。
地上編でまとめてみました。
この後、きっと彼女たちはぶつくさ言いながら適当に宥められつつ家に帰るのです。

さて、明日は七夕当日ということで。
出来れば新作アップしたいけど。
できるかなあ;
できますよーに(汗)
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SS『願い』〜七夕に寄せて〜
2007-07-06-Fri  CATEGORY: SS
君もこの川を見てるんだろうか
越えて行くには
あまりにも広く深いこの川を

この前
こちらで出来た友人が
陣中見舞いだと
話を一つしていった

下界では
私たちの逢瀬のあの夜に
願掛けをするのだという

それは
あの日に
事寄せたもの
あるいはあやかろうというもの
私たちの逢瀬を願うものだったりするという

人の願いを叶える力など持たないが
その日に集まる願いが
みな叶えばいい


いつでも願えば叶う
そんな「今」を持たないから
強くそう思った


そういえばこの話でもう一つ
付け加えるように
あいつが言っていた

願い事をすると同時に
管弦の宴をひらくのだと


この身が
この川の向こうへゆけなくても
音ならば届くだろうか
想いだけでも届けられたらと
そんな願いならば「今」も叶うだろうか

引かれるように笛をつかみ
唇に当てて
息を吹き込んだ


己の調べが風に乗り
ほんのわずかに遅れを取って

応えるように
絡むように
重なるように

静かに
微かに
聞こえた君の琴音が
気のせいでないといい…。







七夕に寄せて第二段。
牽牛視点。
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SS『この川を、越えて届いて』〜七夕に寄せて〜
2007-07-06-Fri  CATEGORY: SS
この向こうにいるあなた
手を触れることはかなわない
伝えたい言葉はいくらもあるのに
今言ったところでそれはあなたに届かない

伸ばした腕に意味はなく
この手に抱くのは想いのみ
それでも届かぬことを承知で尚
この手を伸べて
あなたに届く幻想を抱く

歩いて渡れる深さじゃない。
泳いでいける長さじゃない。
この身体に飛んでゆく力などない

それでもせめて
あなたに歌を

届かぬ腕も
視界に入ることさえないお互いも

琴音に寄せて
かなわぬ逢瀬を望む

届くとも
届かぬとも
分からぬ遠さに
もしもこの音が辿りつけたのなら

どうぞあの日の笛の音を

その心と共に
重ねてかえして。










七夕前夜祭につき、過去3連作を一気にアップ。
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SS『気付いてる?』
2007-07-02-Mon  CATEGORY: SS
東京に就職した友人と、とても久しぶりに会った。高校時代に女3人でよくつるんでた面子が、街中で同時にばったり。こんな偶然もあるんだねとお互い驚きながらも、すぐに昔話に花が咲いた。全員ちょうど暇だったので、近くの喫茶店に入ってゆっくり話そうということになった。その中の一人は、もう6年付き合ってる彼氏と結婚することになり、親に挨拶するために休暇をとって帰ってきたのらしい。最初は幸せ一杯のハイテンションで話していた友人は、今はものすごい勢いで恋人に対する愚痴を喋っている。
……ましんがんとーく。


「もー、信じらんないんだよ、英司ったら。男友達にその子恋人?って聞かれるでしょ?ぜっっっっったい!うん、恋人って言ってくれないんだよ!」

「どういうこと?」


少し投げやりな気分になってきた私を置き去りに、会話は進む。


「だからさ、だと思うか?とか、野暮だな、聞くことじゃないだろ、とか、否定はしないけど、はっきり肯定はしてくんないの!」

「恥ずかしいのかもしんないじゃん。」

「そうかもしれないけど、言ってくれたっていいじゃん!」

「でも、二人っきりのときは好きだとか、そういうの言ってくれてるんでしょ?」

「言ってくれてない。」

「え?!一度も?」

「うん、一度も。」

「うっそー、それはちょっと酷いね〜。」

「でしょでしょ?!一回くらいさ!言葉がすべてじゃなくたって、一回くらい聞きたいよ、やっぱ。」

「だよねえ。」

「しかもね、英司ったら……。」


賛同者を得た恋人批判…もとい、惚気という名の愚痴は止まらない。
参加する気が起きないので、話を振られないのをいいことに傍観し続ける。


「この間なんかさ、たまにはイメチェン、とか思って髪切ったんだけど、英司、一目見るなりなんていったと思う?」

「何て言ったの?」

「よくそれだけ似合わない髪に出来るな、なんていったのよ!信じられる?」

「うわ〜、きつ〜。何、そんなばっさり切ったの?」

「そんな切ってないよ。でもサイドにシャギー入れてもらって、後ろのほうもそれに合わせてすいてもらったの。」

「あんたの髪、そのままきれいに揃えて伸ばしてもきれいだしねえ。きっと相当気に入ってたんだよ。」

「でも、あの言い方はなくない?」

「それはそうかも。」

「しかも、その後ね……。」


いい加減終わってくれないだろうか。
そろそろ居心地が悪い。
……一緒にお茶しようなんて言い出さなければよかったかも。


「……でね、先に英司のご両親のほうにご挨拶に行ったんだけど、その席で、お前が嫁ってのは不安だなあ、なんていうんだよ!」

「え〜?」

「申し込んだのあんたでしょ?!……って、ひっぱたこうかと思っちゃったよ。」

「まさか、実行しなかったでしょうね?」

「しないわよ。挨拶に行って、さすがにそれはまずいでしょ。」

「まあ、でも大丈夫よ、今日はあんたんちなんでしょ?自分の親の前じゃなくて、これから娘さんをくださいって言いに行くんだから、頼む相手に対してその娘の悪口言ったりはしないわよ。それだって、きっと照れ隠しよ。」

「分かってるけどさあ。照れ隠しにしたって、何であんなに口が悪いのよ。もうちょっと言葉選んでくれたって罰は当たらないと……。]


ビン!


「っっっっっっったあ!何すんのよ!」


頭が仰け反るほど強く髪を引っ張られ、彼女は「ずっと」横にいた彼氏に怒鳴りつけた。


「お前、いったいどれだけ俺の悪口言い続けるつもりだよ。」
低い声。表情がないのがかえって怖い。

「気の済むまで。」

「……挨拶行かなくていいんだな?」

「え、や、それは困る。」

「じゃあ、そろそろ切り上げろよ。俺にだって堪忍袋の緒の限界くらいはあるんだぞ。そろそろ切れそうなんだけど。」

「ごめんって。あ、そろそろ約束の時間だよね、行かなきゃね?」

「…………………………。」

「……許して?」

「…………行くぞ。」

「うん。じゃあ、二人ともごめんね。もう行くね。久しぶりに会えて嬉しかったよ!長々とつき合わせちゃってごめんね。それじゃ、またね!」

どう見ても機嫌は直っていなさそうだったが、まったく気にせずに腕をからませ、友人は慌しく、自宅の方へ彼と共に歩み去っていった。









嵐は過ぎ去った。






「やあ、相変わらずだったねえ。まあ、幸せそうで何より何より。」
「…………。」
「どうしたのよ。」
「や。…何でも。」
「何よ、変な顔して。」
「……何でもないよ。」























































彼女が彼氏に対する不満を言ってる間。





ずーっと彼氏がじっと見てたとか。
それがちっとも怒りを含んでなかったとか。
むしろもっと別の熱を含んでたとか。


















話の終始、私たちが再会してついさっき別れるまで。



一瞬たりとも途切れることなく。































…………彼が、彼女の髪にやわらかく指を絡めてたとか。






























うん、なんでもないよ?

バカっプル。










































mixiにて過去掲載したもの。
しばらくそれのサルベージを載せていきます。
いくつか書いた中では割と気に入っている作品。
SS初作品です。
感想などもらえると嬉しいです(^−^)
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こんにちは若波です。

初めてのご来訪の方、初めまして!
「 〜月のかけら〜 」時代からの方、いつもありがとうございます。



「星屑の渦」(本館)
「 〜月のかけら〜 」(別館)
として運営していきます。

不定期更新になると思います。
気の向いたときに書かれます。
日記・SS・サイト更新についてなどになっていくかと思います。
以前はBlogではなく、「 〜月のかけら〜 」という別館の方を主にしていたのですが、こちらの方が更新したと分かりやすいので、Blogを本館としました。

「 〜月のかけら〜 」では詩と中・長編小説を載せています。
また、イラストも少し。
こちらの「星屑の渦」では現実世界の日常生活という感じが強いものが多いですが、「 〜月のかけら〜 」の小説ではファンタジー色が強めです。
妖精が出てきたりしています。
詩は高校生の時に書いていたもの辺りから掲載されています。
甘めだったり、穏やかな感じだったり、暗かったりと色々です。



良かったら覗きに来て下さい。




別館「 〜月のかけら〜 」へはこちら。

http://keiwakanami.web.fc2.com/





ではでは、よろしくお願いします(^−^)
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